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【カメラ初心者向け】焦点距離ってなに?写真への影響をわかりやすく解説

カメラの勉強を始めると、なんだか小難しそうなワードが登場しますよね。
今回はそんな謎ワードの1つ、「焦点距離(しょうてんきょり)」をわかりやすく解説します。

焦点距離はカメラ選び・レンズ選びにおいて重要なワードです。

まず、あなたはカメラでどんなものを撮りたいと考えていますか? 人物・景色・料理・子ども・鳥・鉄道…おいろんな分野がありますが、もし、撮りたい分野がある程度決まっているなら、それにフィットしたカメラ・レンズ選びをするのが理想的。
その理想的なカメラ・レンズ選びをするために、焦点距離というワードは理解しておいた方が良いです。


シンプルに言ってしまうと、焦点距離とは…
▪︎ レンズ本体に書いてある「〇〇mm(ミリメートル」という数字
▪︎ この数字が大きいほど、遠くのモノを拡大して撮れる
▪︎ 反対に小さいほど、広大な範囲を1枚の写真におさめられる


意外と簡単そうではありませんか?

初心者の方はひとまずこの3つで理解しておいてOKですが、もうちょっとだけ深掘りすると、よりカメラに詳しくなれて、カメラの上達も早くなります。この記事で優しく解説するので、ちょっと勉強してみましょう♪

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焦点距離ってなに?

それではやっていきましょう。難しくないので安心してください(笑)。

まずカメラのレンズには、撮ろうとしている被写体の光をカメラに集める役割があります。
この「レンズが集めた光」というのは、カメラ本体の中にある、画像を記録する部分(“光センサー”と言います)に当てられるんですね。

この時、レンズと光センサーは1直線に並んでいるわけなんですが、この「レンズの真ん中」と「センサー」の物理的な距離のことを「焦点距離」といいます。

実は1本のレンズの中には、実は何枚ものレンズが並んで入っているのですが、それを聞くと「真ん中ってどこ?」ってなると思います。これについては、何枚か並んでいるうちの「大体真ん中らへん」みたいな、ざっくりとしたイメージで大丈夫です。

いや、ほんとにざっくりでOKです。だって私たちは「物理学者」を目指しているわけじゃないですからね(笑)。




カメラのレンズには、光を集めてセンサーに像を届ける役割があります。

この、レンズとセンサー間の距離である「焦点距離」は、“50mm ”や“200mm " といったかんじで、mm (ミリメートル)という長さの単位で表されます。この焦点距離はレンズ固有の数字になります。

まずはここまで大丈夫でしょうか?
焦点距離をざっくり理解したところで、次はこの焦点距離の数字の意味を学びましょう。

焦点距離と「画角」の関係

焦点距離は、「画角」に大きく影響します。画角(がかく)とは、写真に写る範囲のことです。

簡単に言うと、焦点距離が短いと画角が広い写真を撮ることができます。反対に、焦点距離が長くなるほど画角は狭くなります。狭くなるということは、被写体を画角の中に大きく写し出すことができる、ということです。


焦点距離が短いレンズは画角が広いので、山などの広大な風景・都会の高層ビルなどを撮るのに向いています。
一方で焦点距離が長いレンズは、被写体を大きく写し出すことができるので、スポーツの試合(選手)・野鳥・天体など、遠くにあるモノをアップで撮るのに向いています。

また、画角が広いレンズのことを「広角レンズ」、画角が狭い(=遠くを撮れる)レンズのことを「望遠レンズ」と一般的にいいます。

広角レンズと望遠レンズの間は「標準レンズ」と呼ばれ、人間の目でみたままの景色に近い画角で撮ることができます。(ちなみに、人間の目で見た景色に一番近い焦点距離は 「50mm 」と言われています)



呼び方焦点距離画角写真に写る範囲
広角レンズ短い( 〜35mm )広い広い範囲を撮影できる
標準レンズ中間 ( 35~80mm )標準人間の視界に近い
望遠レンズ長い ( 80mm 〜)狭い遠くのものを大きく写せる
焦点距離の違いによるレンズの一般的な“呼び方”
焦点距離の範囲の参照元:焦点距離とは?画角との関係など基礎知識を解説




各レンズが得意とする分野も簡単にまとめます。

・広角レンズ:
広い範囲をダイナミックに写したい時に。風景写真などにおすすめ。

・標準レンズ:
人間の視界に近い、自然な写真に。スナップ写真などにおすすめ。

・望遠レンズ:
競技中のスポーツ選手など、遠くのものを大きく写したい時に。スポーツ写真や野鳥撮影などにおすすめ。

このように、焦点距離と画角の関係を理解すると、「自分が使うべきレンズはどれなのか?」が絞れてくると思います。

焦点距離は動かせる?

焦点距離はレンズ固有の数字であると説明しましたが、中にはこの焦点距離を自在に調整することができるレンズがあります。

皆さんが触ったことあるカメラレンズで、伸び縮みして画角を変えることができるモノがありませんでしたか?

この伸び縮み操作ができるレンズが、一般的に「ズームレンズ」と言われるレンズで、自分の好みで焦点距離を調整できます。


どのレンズにも、本体をみると必ず焦点距離が記載されています。
例えばあるレンズ(A)とレンズ(B)があってそれぞれこのような記載があったとします。

(A) 24ー105mm
(B) 24mm

この場合、Aのレンズは「焦点距離を24mmから105mmの範囲で変えることができる」という意味。そう、つまりAのレンズは焦点距離を操作できる「ズームレンズ」ということになります。

反対にBのレンズの場合は、24mmで焦点距離が固定のレンズであることが表記からわかります。
ズームレンズと反対に焦点距離固定のレンズのことを「単焦点レンズ」といいます。

ちなみに、よくカメラの売り文句で「光学20倍ズーム!」とかって掲げているのを聞いたことありませんか?(この売り文句はビデオカメラに多いですね)

これは「動かせる焦点距離の範囲」の話をしています。
例えば、設定できる焦点距離の範囲が18〜360mmというレンズがあったとします。このレンズは設定できる最小の焦点距離が18mm、最大が360mmということで、「18mmをベースにその20倍(360mm)までズームできる」という意味になります。

まとめ:焦点距離を理解して、写真撮影をもっと楽しもう! 

焦点距離は、写真の表現を大きく左右する重要な要素です。

今回の記事を参考に焦点距離を理解できたあなたは、脱初心者の第一歩を見事に踏み出せたと言っていいでしょう。

ぜひ、今度カメラ屋さんに行った時は、お店に並んでいるレンズの焦点距離の数字に注目してみてください。どれも同じに見えていたレンズたちがそれぞれ違って見えて、レンズ探しが楽しくなりますよ。

ではでは♪