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【実験】スマホ+望遠レンズ=野球のセンターカメラとして使えるか?

こんにちは、ハイライトラボの木村です。

普段はスポーツカメラマンとして野球大会をメインに写真・動画撮影をやってますが、今回は少し趣向を変えて、スマホでの撮影に挑戦してみました。というのも、スマホカメラの性能が年々向上している中、「スマホと手頃な価格の望遠レンズで、野球中継のセンターアングルは再現できるのか?」という疑問が浮かんだからです。

スマホ用望遠レンズ


野球中継でよく見る「センターアングル」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは、ピッチャーやバッターをセンター後方から捉えるアングルのことです。プロが使う高性能なカメラと比較して、果たしてスマホと1万円程度で手に入る望遠レンズで同じような映像が撮れるのか試してみました。その結果を詳しく紹介します。

▼この記事を書いた人

その前に「センターアングル」とは?

まずは簡単に「センターアングル」についておさらいしましょう。これは野球中継で定番の、センター後方からピッチャー、バッター、そしてキャッチャーを同時に捉える角度のことです。このアングルは、バッターの動きやピッチャーの投球フォーム、そしてキャッチャーのミットに収まるボールの軌道が一目でわかるため、テレビで観戦する視聴者にとって重要な視点となっています。

テレビ中継や我々のような映像サービスとして撮影する場合は業務用のビデオカメラ・一眼カメラを使用します。

スタジアムによっては場内に設置された高性能カメラを使って撮影するところもあります。これに対して、今回の挑戦はスマホと望遠レンズだけで、どこまで同じような映像を再現できるのか!?試してみたいと思います。



望遠レンズとiPhoneのセットアップで実験!

今回使用したのは、Amazonで1万円ほどで購入できるスマホ用の望遠レンズ。レンズはクリップ式で、スマホのレンズに簡単に取り付けることができるのが魅力的です。取り付け方法もシンプルで、カメラ部分にクリップで固定するだけ。高額な機材を揃えずに、手軽に望遠撮影が楽しめるということです。

今回使用するスマホ用の望遠レンズはこちら。レンズ本体+装着用のアダプター+レンズ用のミニ三脚の3点セットでした。実際につけてみるとこんな感じになります。


実際は装着がちょっと難しかったのですが、なんとか装着できました。
装着の様子は動画の方で観れますので、動画も観てみてください。

ちなみにテストで使用するスマホはiPhone13(私の私物)を使用。iPhoneはカメラ機能が優れいていてすごく綺麗に動画撮影できますが、近いところの撮影に限った話なんですよね。遠くをズームして撮影しようとすると画質が格段に落ちてしいます。なのでセンターカメラとして野球の動画撮影に使うなんて到底無理。。。

なので、このスマホ望遠レンズが活躍してくれれば、簡単にセンターの画角から野球の動画撮影を楽しめるはず。

それではテスト結果を見てみましょう。

センターカメラの撮影テスト!

それではどんなふうに撮れているか見てみましょう!




スマホ望遠レンズで撮った場合




テレビ中継で見る、センターカメラの画角で撮れていますね!
解像度は低くノイズもありますが、スマホと1万円程度のレンズでこの画角の動画が撮れるのは嬉しいですね!

せっかくなので、業務用ビデオカメラでも同時に撮ってみたので比較してみます。




業務用ビデオカメラで撮った場合




やはりちゃんとしたビデオカメラで撮ったものと比較すると、画質の差は明確ですね(笑)。
比較してみて個人的に気になったところをまとめてみます。

画質の比較

先ほども触れましたが、いくらスマホのカメラが高画質になったと言っても、やはりここには明確な違いがありましたね。

業務用カメラの映像はピッチャー、バッター両選手の表情が比較的鮮明に映っています。(今回はナイターの試合で撮影テストをしてしまったので、一眼カメラでもノイズが乗ってざらざらした画質になってしまっています。)

スマホ映像の画質はこれよりもさらにノイズが強く全体的にざらっとしていて、表情もボケてしまっていますね。

スマホ望遠レンズには一応、ピント合わせ機構はありました。しかし操作が繊細で、選手の表情がわかるようにピントを合わせることが難しかったです。



⬛︎その他の比較ポイントまとめ

実際にテストしてみて、私が考えたスマホ望遠レンズの良い点・イマイチな点をまとめます。

○ 価格が安い
これだけ遠くを撮れるレンズが1万円台で手に入るのは素晴らしいですね。同じ距離感を一眼カメラで撮ろうとすると、カメラとレンズで数十万円の買い物になってしまいますので。

○携帯性の良さ
コンパクトで持ち出しやすいサイズ感がGood。一眼カメラと望遠レンズのセットだと、1キロ以上になるし大きくて持ち運びしにくいです。今回のスマホ用望遠レンズは約500グラムでした。

続いてイマイチな点ですが...

△画質が良くない
こちらは比較で見ていただいた通りです。やはり綺麗に撮るという点については難しいようです。


△ブレの影響が出やすい
スマホ望遠レンズは撮影中の振動の影響が非常に大きいです。
撮影中に風などで三脚が少しでも揺れてしまうと、映像がブレてしまいます。センターカメラとして使用する場合は三脚のセッティングなどに工夫が必要かと思います。

△セッティングが難しい
望遠レンズをスマホに装着するのが意外と難しいです。アダプタがもう少しガチっとスマホに挟めれば良いのですが、アダプタを挟み込みすぎるとスマホの液晶が割れてしまいそうでした。


△撮影中にスマホが使えなくなる
当然ですがスマホで撮影するので、撮影の間はスマホ使えなくなります。ただチームで集まっていれば他の方がスマホ持っているので、そこまで影響は無いかもしれません。

結論、使えそうか?

結果として、ビデオカメラや一眼カメラと同じクオリティを期待するのは難しいですが、個人での記録用としては十分使えるレベルです。スマホとこの望遠レンズの組み合わせでも十分楽しめます。

映像は、遠くの被写体を拡大して撮影できるものの、どうしてもスマホのセンサーとレンズの性能に左右されます。そのため、明るい日中での撮影には向いていますが、夜間や曇りの日など、光量が少ない状況では画質が著しく低下する点には注意が必要です。

とはいえ、1万円の望遠レンズでここまでの撮影ができることを考えれば、コストパフォーマンスは非常に高いと感じました。

今回のテストでは、スマホ用の望遠レンズを使って野球のセンターアングルの撮影を試してみましたが、やはり本格的な映像制作にはプロの機材と技術が必要です。もし、あなたがプロクオリティのスポーツシーンを映像記録したいのであれば、Highlight LABO.のスポーツ動画撮影サービスをおすすめします。



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まとめ

スマホと1万円の望遠レンズで野球のセンターアングルを撮影してみた結果、画質や手ぶれなどはかなり劣るものの、記録用や個人で楽しむ分には十分な性能を発揮してくれました。こういったアイテムを使ってスポーツの動画撮影を手軽に楽しめるのは良いですね。

より高品質な映像やプロフェッショナルな仕上がりを求める方は、ぜひHighlight LABO.のスポーツ動画撮影サービスをチェックしてみてください。

ではでは♪