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【2024最新モデル】ゴープロ13、変化した7つのポイントを解説|熱耐性も比較実験してみた

こんにちは、ハイライトラボの木村です。

ついに来ました!
GoPro HERO13!

2024年最新モデルのゴープロが
弊社にもやってきましたので
レビューしていきます。

ゴープロっていつも毎年9月に
最新モデルが登場するんですが

今年も例年通りで、9月11日に発売されました!


スポーツの動画撮影など
アクティブなシーンで力を発揮するカメラということで、
弊社YouTubeチャンネルも
ゴープロに関する動画を何本かアップしております。

ゴープロ13、どんなカメラか気になりますよね。

今回は前のモデル
GoPro12から変わったポイントを
紹介しつつ、

個人的に一番気になっている
「熱耐性」について、
早速テストしたいと思います!

▼動画で観たい方はこちら</p>

どこが変わった?ゴープロ13の7つの変化

では早速、GoPro13の特徴を
整理します。

細かい点を挙げると長くなるので
前モデルのGoPro12から
皆さんが気になるんじゃないかと
個人的に思ったポイントを
7つピックアップしました。

この7つを解説していきます。

①クリエイティブ広がる「HBシリーズレンズ」


HBシリーズレンズは
ゴープロに装着して使える交換式レンズ。

今回、GoPro13の発売と同時に
今までなかった種類のレンズが
複数リリースされました。






・マクロレンズモッド:
単体と比べ4倍の近さで撮影できる。
ピントの調整リングも搭載。

・超広角レンズモッド:
視野角177度まで拡大できる
超広角レンズ。

・アナモフィックレンズモッド:
映画で使われる21:9のアスペクト比で
レンズフレアでシネマティックな
映像が撮れる。


記録の要素が強かったゴープロですが
レンズの選択肢が広がって、より
クリエイティブな映像を撮れるようになっています。


また、レンズ以外にNDフィルターも
発売されました。









・スマートモーションブラーNDフィルター:
ND4, ND8, ND16, ND32の4枚の
フィルターセットで使い分けることで
被写体が流れるように映る、
モーションブラーの演出ができるようになります。

レンズもNDフィルターも
撥水コーティングを施した
傷に強いレンズになっているようです。

② バッテリーも新型に

バッテリーもモデルチェンジしました。
GoPro12のEnduroバッテリーは
1,700mAhでしたが、
今回の新バッテリーは
1,900mAhに容量アップ。

最長2.5時間の連続撮影が可能になったそうです。

※ 「GoPro HERO13 Blackの仕様」より




新型バッテリー、長回しできる
ようになったのは嬉しいポイント。

ただ、「旧モデルと比べて
どれくらい改善したんだろうか」
気になってGoPro HERO12の
仕様書を見返したところ、
HERO12の連続撮影時間も同じ…。

この真意は調べても分からず、
実際に測ってみるのが一番早い!
っということで
後日測定して改めて
記事にしようと思います。

③ 脱着が便利な「マグネット式」に!

マウント部分がマグネット式になり、
手軽に脱着できるようになりました。

DJIのOsmoActionは
従来からこの形でしたが、
ゴープロは今回の
HERO13からマグネット式になりました!

これ、細かい変化ですが
実際めちゃくちゃ便利なので
嬉しい改善ですね。

④ 400fpsの“バーストスローモーション

超スローモーション撮影の
機能が追加されました。

最大400fpsの超スローでの
動画撮影ができます。
(GoPro HERO12は最大240fps)

スポーツの動画撮影では
使い方次第で
面白い動画が撮れそうですね。

ただし超スローモーションが故、
撮影できる時間と解像度に
制限があるので、
使い方の工夫は必要ですね。

スローモーションのフレームレートと
解像度、撮影時間の上限はこちら。


⑤ GPS機能 Gauges(ゲージ)が復活!

撮った動画に
位置情報を付与するGPS機能
Gauges(ゲージ)が復活しました。

この機能は動画の収録と同時に
位置情報もリアルタイムで
記録することによって、
・移動経路 ・スピードメーター
・高度
などの情報を動画上に
アニメーション表示できます。

これは面白い機能ですよね。

アクティビティ系の動画を
撮る時に使うと面白そうです。

ちなみにこの機能は以前から
あったのですが、
GoPro HERO12で一度廃止されました。


バッテリーの消耗を抑えるために
廃止した、という噂ですが
今回のGoPro HERO13で
復活を遂げたようです。

⑥ 無線接続の安定化

搭載しているBluetoothが
4.2→5.3へ
バージョンアップしました。

映像のモニタリングや細かい設定を
専用アプリ「Quik」
で行う必要があるGoProですが、
この接続の安定化・高速化が期待されます。

データは公表されていませんが
接続できる通信範囲も広くなっているようです。

⑦ 音声収録の調整機能が追加

撮りたい環境に合わせて
音声の「収録モード」が
選べるようになりました。

従来通り、その場の環境音を
ありのままに収録する
「標準」モードに対し、


人の声にフォーカスする
「音声」というモードの
2つが選べます。





はい、今回変わったポイント
7つを紹介しました。

気になるポイントはありましたか?

では続いては気になっている方も多い、
熱耐性についてみていきたいと思います。

ついに改善!? 気になる「熱耐性」は?

アクションカム最大の
難点である「熱暴走」。

ゴープロは従来から
熱暴走が起こりやすいことで有名で、

歴代のモデルチェンジ時も
あまり改善に取り組んでいる様子が
見受けられませんでした。

ですが、今回のHERO13は
ちょっと気合い入ってるかも。

まず変わった点として、外観。
レンズの下のところに放熱フィン
のようなものが付きました!


バッテリー容量がアップして
録画時間も伸びたのに合わせて、
熱暴走という弱点の克服にも
力を入れてきたのでしょうかね。

(今までのことを考えると
その気持ちが表れただけでも嬉しい…。)

ただ、実際に改善されてなければ
意味がありません。
ということで、9月の残暑厳しい
屋外環境下での
長回しテストをやってみました!

(今回は1回しか試す時間がないので
参考データ程度にみてください。)

① 真夏の炎天下でテスト!

今回のテストは、まずは傾向を掴むため
比較的マイルドな撮影条件で実験。

<撮影条件>
⬛︎ 解像度/フレームレート:
  1080p60
⬛︎ 画角:広 角
⬛︎ 電源:内蔵バッテリー(通常)
(熱暴走を起こりにくくする
 “外部電源からの給電”
 ではありません。)

⬛︎ テスト環境:晴天35℃の直射日光下

上記の撮影条件下、
・GoPro13(最新モデル)
・GoPro12(昨年度モデル)
・DJI OsmoAction3 (他社品の参考)
の3台で同時に動画収録を行い、

開始から何分で
熱暴走が発生するか
テストしました。

結果は...











1位 GoPro13 57分
2位 DJI OsmoAction3 47分 
3位 GoPro12 35分







という結果でした!
ゴープロ13、やるじゃん!!

真夏日の直射日光下で
内蔵バッテリーで1時間近く
動画撮影できたのは素晴らしい!

と、喜んでいたのですが
ここで問題が発生。。。

撮った動画データを
確認しようとしたところ
動画データの容量が
全然違うことに気がつきました。








撮影条件は揃えたのに、なぜ??
(書いていませんでしたが
ビット数も8bitで統一)

結局この記事の投稿日までに
原因を突き止められず...。

っということで
今後調査を進めていくので
今回のデータは参考程度に
していただけると幸いです。

残念なポイントも...

今回のゴープロHERO13、
全モデルのHERO12と比べ
正直、劇的な変化はありません。

が、レンズやフィルターを
好みで付けられたり、
バッテリー持ちが良くなったり
まだまだ進化していくんだなぁと感じさせられました。


ただ、そんな進化の一方で、
「おいおい…」
って個人的に感じるところも
いくつかありました。

そこを紹介していきますね。

① バッテリー改良の報い

今回、バッテリーが
モデルチェンジして
連続撮影時間が改善された!

ということですが、この新型バッテリー
旧型との互換性がありません。

ゴープロHERO13の
新型バッテリーは
HERO12ほか旧モデルに使えず、
旧モデルのバッテリーは
勿論、ゴープロHERO13に使えません。

これは過去のモデルの
ユーザーからすると悲しいですね。
予備バッテリーを
再度買わなきゃいけない事態です…。


ちなみに新型のEnduroバッテリーは
GoPro公式サイトで
・1個 5,200円(税込)
・2個セットで8,700円(税込) でした。

② マグネット式マウントがまさかの「別売り」

これはちょっと衝撃でした。

序盤で
「マグネット脱着
できるようになって便利!」

というお話をしましたが、
このマグネット式マウントは
本体付属品ではなく別売りみたいです。

DJIのOsmoActionは
本体を買うと付いてくるので、
当然付いてくるものだと...。

公式サイトの販売ページ
を見てみると…。
見つかりました。
1個 4,200円。


これはちょっとやられましたね。
やっぱりライバル会社のモノに
無料で付いてる、と考えると
正直がっかりしちゃいます。


ちなみに、
DJIのマグネット式マウント
(↑付属してるけど別売りもしてる)
は2,200円(税込)で

DJIのマグネットマウントと
GoPro HERO13の
マグネット式マウントは
互換性ありませんでした。

③ スローモーションの画角が選べない

変更点④で解説した超スローモーション機能、
「バーストスローモーション」でも
気になる点がありました。

120fps, 360fps, そして
今回最大の400fps
といった超スロー撮影が
可能となりましたが、

実はこの時
「画角」を選ぶことができません。


通常の動画撮影の場合、
「リニア」や「広角」など
いくつかの画角の選択肢から
選ぶことができます。

ですが、バーストスローモーション時は
フレームレート・解像度・画角は
1セットになっていて、
自由に選ぶことができませんでした。

先ほどの表に追記すると、
こんな感じです。



バーストスロー時の設定パターン


要は、
「バーストスローモーション」
での撮影はこの3パターンしかない
ということです。

ちょっと自由度が低い気がしちゃいますね。

「400fpsで広角撮りたい!」
なんて無茶は言いませんが、
5.3K120fpsでリニアとかは
「選べても良いんじゃないか?」
(広角より狭いから
技術的にも可能じゃないの?)」
って思ってしまいました。


GoProの魅力って「広角な
動画が撮れるところ」ですが、
リニアなどのシンプルかつ
歪みの少ない画角で
撮りたい時もあるんですよね。

シンプルな画角でも
高画素・高フレームレートの
スロー撮影ができたら
ありがたかったなぁ、と感じました。

まとめ;ゴープロ13は買い?

今回はゴープロの2024年モデル、
GoPro13の解説をしました。

まだまだ表面上の情報なので、
これから運用していって
気づいた点・発見したことは
どんどん共有していきますね。

今回の新モデル、
変わったところをもう一度整理します。

①クリエイティブが広がる「HBシリーズレンズ」
②バッテリーのモデルチェンジ
③マグネット式マウント採用
④バーストスローモーション機能
⑤GPS機能の復活
⑥Bluetooth安定性UP
⑦ 音声収録の調整機能が追加


センサーサイズや解像度は
前のモデルであるHERO12
と変わっておらず、

個人的には
「HBシリーズレンズで
面白い動画を作ってみたい!」
という人以外は、
乗り換えたり、新たに購入するメリットは
小さいんじゃないかと思います。

ちなみに価格は、68,800円(税込)。
HBシリーズレンズが
各種大体1~1.5万円くらいです。


あとは熱耐性の実力が
まだ測りきれていないので、
この点はもう少し検証してみたいと思います。


続報が気になる方は
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お待ちください!

ということで、今回は以上になります!
ではでは♪