LABO. NOTE 〜スポーツ写真屋さんの研究記録〜

競技をダイナミックに!スポーツの俯瞰撮影向け大型三脚 4選

「野球の試合をテレビのように高い視点から撮りたい!」

「選手のポジショニングを映像で確認したい」

そんなお悩みを解決します。

こんにちは!
ハイライトラボ クリエイターのりょーすけ(@k1mtam_kkc11)です。

今回は野球やサッカーの
俯瞰撮影を可能にする
おすすめの“大型三脚”をご紹介します。

俯瞰撮影は
高い視点からフィールドや選手のプレーを
ダイナミックに撮れる、
魅力的な撮影方法です。

でも、実際にどんな機材を使えばいいのか
よく分かりませんよね。

そこで今回は、俯瞰撮影に便利な
“大型三脚”を、
俯瞰撮影の魅力とセットにして
ご紹介します!

スポーツの俯瞰(ハイアングル)撮影の魅力

「俯瞰撮影」とは、撮りたい被写体を上から見下ろした
角度で撮る撮影方法のことです。
カメラが高い位置から被写体を写すことから、「ハイアングル撮影」とも呼ばれます。

野球・サッカーなど競技の種類を問わず、
スポーツの俯瞰撮影には
大きな魅力とメリットがあります。

目を引くダイナミックな映像

少年サッカーの俯瞰映像 (当店撮影)


野球大会の俯瞰映像 (当店撮影)



スポーツシーンにおける俯瞰撮影の魅力は、
ダイナミックな映像が撮れることです。


スポーツはどの競技も、グラウンドなどの
広い空間で行われます。


(一般的に、テニスコートは約800平方メートル
サッカーのコートは約7,000平方メートル、
野球のグラウンドは約10,000平方メートルといわれています。)


広い競技場の中で繰り広げられる
様々なシーン、情報を
1つのカメラアングルに集約し、
ダイナミックな映像を残せるのが
ハイアングル撮影の魅力の1つです。





プレーの記録・レベルアップの材料に

野球やサッカー、ラグビーなどでは
チーム内の連携プレーや
ポジショニングの指導がとても重要です。

試合や練習の風景を
高い位置から俯瞰的に撮った映像は

このような指導をより具体的に行う
重要な資料になります。

選手は自分のプレーを見ることができないので
高いアングルからの客観的な映像は
選手にとってとても貴重だと思います。

観て楽しめるだけでなく、
選手のレベルアップにも役立つ。
通常の撮影にはない
非常に魅力的なポイントですね。

俯瞰撮影を実現する“大型三脚”

スポーツシーンにおける俯瞰撮影は
スポーツを楽しむ上でも、
上達を目指す上でも大きな魅力がありますね。

しかし、こういった撮影を行うには
高い位置からプレーを撮影する環境が必要です。

撮影用の台(足場)を組んだり、
ドローンで空撮する方法もありますが
簡単ではありません。

そこで登場するのが、俯瞰撮影用の
「大型三脚」です。

カメラの三脚は、大人の身長に合わせた
1.5メートル前後の高さが一般的です。

俯瞰撮影用の大型三脚は
3〜5メートルと非常に高く、ものによっては
10メートル近いものもあります。
(スポーツの俯瞰撮影には
3〜5メートルあれば十分かと思います。)

大型三脚は、
元々テレビなどの撮影現場で使われる
業務用しかありませんでしたが、

最近は一般の方でも使いやすいモデルが
比較的購入しやすいお値段で販売されています。

カメラの設置方法は一般的な三脚と同じなので
誰でも手軽に俯瞰撮影を楽しむことができます。

大型三脚を選ぶ際のポイント

では、スポーツシーンの俯瞰撮影用に
大型三脚を購入するときのポイントを
紹介します。


注目するポイントは3つです。

三脚自体の高さ

これは言うまでもありませんが、
カメラを持ち上げる高さを想定し
その高さまで届く三脚を選びましょう。

私の実体験から、野球・サッカー・ラグビーなど
屋外スポーツを俯瞰撮影する場合、
4〜5メートルあれば十分です。

三脚の対荷重

三脚の対荷重 とは、
「三脚に取り付けられるカメラ機材の最大重量」です。
安全に撮影を行うために、この対荷重は必ず守りましょう。

まず、三脚に設置したいカメラの重さを確認します。
カメラの重さは、「機種名 重さ」でGoogle検索すれば
すぐに確認できます。

三脚の対荷重の数字についても、
販売ページを見ると必ず「耐荷重」という
項目が記載されています。

俯瞰撮影に使いたカメラの重さが
三脚の耐荷重を下回っていればOKです。

耐荷重量より重いカメラや機材を大型三脚に設置すると、
実際に使用した際、三脚が折れたり
転倒して事故につながる可能性があります。
必ず耐荷重の数字を確認して、安全に使用しましょう。


持ち運びやすさ

三脚の持ち運びやすさも
重要なポイントです。
持ち運びやすさの指標は、
「本体の重量」「畳んだ時のサイズ感」です。

三脚自体が重すぎると
シンプルに撮影場所まで持ち運びで疲れますし、
持ち運びが大変だと
せっかく購入した大型三脚も
使うのが嫌になってしまいます。

みなさんには、買った三脚で
俯瞰撮影をたくさん楽しんでほしいので
三脚の持ち運びやすさも
必ずチェックしてくださいね。

おすすめの大型三脚 4選

スポーツシーンの俯瞰撮影を
日頃から行う当店の
クリエイターが選んだ
大型三脚を4つご紹介します。

初心者の方も安心して使えるモデルを
選びましたので、参考になれば嬉しいです。

Bi-rod 6C-4500 + 専用三脚セット 45,980円(税込)

Bi-Rodは大型三脚としては
最も有名なブランドです。
多くのクリエイターの作品づくりの現場で
採用されています。





材質はカーボンを使用しており、
軽くて強度が非常にしっかりとしています。

ビルや工場などの高所点検作業用の機材
としても普及しており、
使いやすさ・頑丈さが両立した
質の高い大型三脚です。

値段は高めですが、
「長く使用できる三脚が欲しい」、
「三脚選びに失敗したくない」と言う方にはおすすめの1本です。

(当社でもこちらの三脚を
メインで使用させて頂いております。)

Bi-rod 6G-4500 + 専用三脚セット 24,200円(税込)

1つ目に紹介したBi-Rod三脚の
グラスファイバー素材モデルです。






品番のアルファベットは採用されている素材のイニシャルのようです。
・6C-4500・・・カーボン(Carbon)の「C」
・6G-4500・・・グラスファイバー(Glass fiber)の「G]

グラスファイバーを使用しており、
6G-4500よりお手頃価格。

長さも最大4.5メートルで同様ですが
三脚自体の強度が低くなっています。
(6G-4500は対荷重500g以下!)

ゴープロやコンパクトデジカメなど、
軽量のカメラを載せて撮影する場合はおすすめです。

一眼レフカメラはほとんどのモデルが500gを超えるので、
一眼レフを載せて使用したい場合は
カーボン製のモデルを選ぶことになります。

SmallRig RA-S280A 12,889円(税込)

SmallRig(スモールリグ)は
中国のカメラアクセサリーメーカーで
カメラマンの使いやすさを考えた
ハンドルやアームなど、様々なアイテムを販売しています。





そのSmallRigの三脚。
商品名としては「ライトスタンド」
(撮影時に使用する照明機器を設置するスタンド)
となっていますが、カメラも設置可能です。

照明機器の設置を想定しているため
強度がとても高く(対荷重 5kg)、それでいて
お手頃価格なのが良いです。

最大高さが2.8メートルとやや低め。
(ブームアーム伸ばせばもっと伸びる?)

また三脚本体の重さが3kgとやや重めですので、
この2点が気にならない方にはおすすめの1本だと思います。

Neewer ライトスタンド 4m 8,699円(税込)

Neewer(ニューワー)という
こちらも中国のカメラ関係の機材メーカー。






この会社の機材はとてもコスパが良く
品質も必要十分といった印象。

最近ではプロクリエイターの中でも人気があり、
この会社の機材のレビュー動画が
よくYouTubeに掲載されています。

特徴としては、やはりコスパ。とても安い。
しっかり4.5メートルまで伸ばすことができ、
強度も十分すぎます。
(対荷重10kg…本当か?
本当だったとして、そこまでは不要な気も…。)

弱点としては携帯性。
本体の重さが4.8kgと非常に重いです。
持ち歩くのが大変そうですね。

しかし、それを考えても1万円以下で大型の三脚が
購入できるとは...とても良い商品です。

ハイアングル撮影に挑戦してみたい!というビギナーの方
の初めての1本、または中級〜プロの方の
サブ機としての1本、としても良いでしょう。


大型三脚を使うときの『注意点』

大型三脚を購入したら、
いざグラウンドへ!

...の前に、使うときに注意すべきことを
お話しておきますね。

特別な三脚ですので、
使うときは周りの状況をよくみて
周囲の人の迷惑にならないこと、

そして自分自身も
怪我などすることがないよう
以下のポイントに注意しましょう。

現地への持ち運び

選ぶポイントのところでも書いた「重さ」に加え、
大型三脚は「長さ」もあるので
持ち運びは楽ではありません。

持ち運ぶ際は、周りの人や物に
ぶつからないよう十分注意してください。

電車・バスでの持ち運びはおすすめしません。
やはり、車で搬入するのがベストです。

芝生を傷つけないように!

三脚自体が重いので、
天然芝のグラウンド上に設置すると
脚が接地した部分の地面を掘ってしまう恐れがあります。

グラウンドにダメージを与えると、
管理者の方より使用を禁じられるかもしれません。
みんなのグラウンドは、大切に使いましょう。



設置時に指を挟むなどの怪我

これは私の実体験から。

三脚を設置する際、三脚の関節部分に指を挟んで
イタい思いを何度かしています。

三脚自体が長くて重いので、
手元の注意力が
散漫になりやすいです。


先ほど紹介した4つの大型三脚も
手軽に使いやすいとは言ったものの、

長くて重い撮影機材なので、
設置時には十分注意しましょう。


まとめ

今回の内容をまとめます!

☑︎ スポーツの俯瞰撮影は
  ダイナミックな映像が撮れて楽しい!

☑︎ フィールド全体を映した映像は
  選手のレベルアップにも役立つ!

☑︎ 大型三脚を選ぶときは
 「高さ」「対荷重」「持ち運びやすさ」に注意!

☑︎ 使用するとき
  持ち運び、設置は充分気をつけて!

以上のポイントを頭に入れて
ぜひ大型三脚を買って、
スポーツの俯瞰撮影に挑戦してみてください!








★ ハイライトラボでは、
様々なスポーツの映像撮影を行なっています。


☑︎ 現地で撮影方法をレクチャーしてほしい!

☑︎ 様々なアングルから試合を撮影してほしい!

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