「息子の試合を撮るため、一眼レフカメラデビューしたい!」
「買うカメラの目星はついたけど、SDカードってどう選べばいいの?」
そんな疑問にお答えします。
こんにちは!
ハイライトラボ クリエイターのりょーすけ(@k1mtam_kkc11)です。
カメラ初心者にとって
“SDカード選び” って難しいですよね。
ネットで調べてみると
“高いものを買って損はない”と
オススメで出てきたのが1枚1万円以上。
「これ本当に必要なの?」という疑問。。。
無駄に高いものは買いたくないし、
自分に合ったものを理解して購入したい!
だけど、
・種類が多い!
・よく分からないロゴや数字がたくさん!!
カメラデビューを決意したのに
さっそく心が折れそう…(泣)
そんなみなさんに向け、今回はSDカードの選び方を解説します!
カードの選び方を解説している記事は
既にたくさんありますが、
情報量が多すぎて、正直どこも分かりづらいです。
この記事では、「野球の写真撮影」をテーマに
ベストなSDカードの選び方を解説します。
私りょーすけは、スポーツカメラマンとして
野球、サッカーなどの写真撮影の仕事を経験してきました。
その経験をもとに、噛み砕いて分かりやすく
解説していきます。
結論だけ知りたい!という方はこちら↓
☑︎ カードの容量は 32GB でOK (動画はほとんど撮らない場合)
☑︎ 転送速度は30MB/s以上でOK。この条件を満たす
「V30」、「U3」のマーク付きのものを選ぼう!
この理由を、シンプルに解説していきます。
簡単な話しか出てこないのでないので、
カメラ初心者の方はもちろん、
サッカー、テニスなど他のスポーツを
撮影したい方、カメラ中級者の方 にも
参考になると思います!
↓こちらのメニューで解説していきますね!
野球の撮影にベストなSDカードの条件
日々野球の写真撮影を行ってきた経験から
私の考える条件は2つ。
保存容量・・・32GBあれば十分
![](https://www.hi-labo.net/wp-content/uploads/2023/02/2.png)
ただしこれは、
・撮ったデータはSDカード内で長期保管しない。
(撮ったらパソコンなどにデータ移行する。)
・動画の撮影はほとんど行わない。
という前提になります。
容量の話を始める前に「写真の管理方法」について確認。
SDカード内で撮った写真を長期で保管・管理するのはやめましょう。
SDカードは非常に繊細な記録メディア。
撮った写真をそのまま長期間保管すると
静電気などの影響でデータが消えてしまう危険があります。
撮った写真データは、できるだけ早めに
パソコンなど安全なところに移して管理しましょう。
逆に、このように適切な管理をしていると、
大容量のSDカードは不要になります。
(パソコン側に保存容量があればOKなので)
で、写真で使う容量は?というと、
野球の写真撮影なら1試合(2〜3時間)として
連写でたくさん頑張って撮ったとして
400〜500枚程度。
1枚の写真が10MBくらいと想定すると
1試合あたり4〜5GBになります。
大会試合などで1日に2試合、
土日の2日間連続で計4試合
といった場合でも、
5GB × 4試合 で 20GB程度です。
SDカード容量は
16/32/64/128/256 GB がありますが
上記の計算から、野球を撮るなら
32GBあれば十分です。
その1つ下の16GBでもアリですが
一眼レフを手にすると
・動画撮影もちょっとやってみたい
・RAW撮影をしてみたい
という希望が湧いてくるかもしれません。
その時の余力として、
32GBがちょうど良いのではないかと考えます。
ちなみに、
野球で動画撮影やRAW撮影を
ガッツリやるのであれば、
その上の 64 GB (お金に余裕があれば128GB)
がベストです。
書き込み速度・・・30MB/s 以上でOK
![](https://www.hi-labo.net/wp-content/uploads/2023/02/3.png)
「連写」は必須。
プレーをしっかりと連写で撮るなら
SDカードの書き込み速度が
30 MB/s (1秒間に30MBの写真データを記録できる)
以上のものを選びましょう。
一眼レフで連写をすると
一瞬でたくさんの写真データが生成されるので
それをSDカードに「記録する時間」が発生します。
記録をしている間は
次の連写を行うことができません。
次のシャッターチャンスを逃さず
快適に撮影するためには、
この時間はできるだけ短い方が良くて
時間を短くするには、
「書き込み速度」はできるだけ速い方が良いのです。
野球はシャッターチャンスが連続しない競技です。
(例えば、打者が打ってから次の打者が出てくるまで
プレーが止まり、時間が空きますよね)
私の業務上の経験から、
30MB/sの書き込み速度があれば
試合中のシャッターチャンスを逃すことなく
撮影できます。
速いに越したことはありませんが
30MB/sが必要最低限レベルと考えましょう。
条件にあったSDカードの選び方を解説!
どんなSDカードが必要なのかを説明しました。
これだけ聞いても、「で、どうやって選べばいいの?」
となっているかと思います。
次は、SDカードのマークの見方なども含め
具体的な選び方について解説していきます。
チェックするのは「最高速度」ではなく「最低保証速度」
![](https://www.hi-labo.net/wp-content/uploads/2023/02/4.jpg)
基本的にどれも「最高速度」です。
さっそく例を出して説明すると、
まず一番最初に目に入る
「〇〇MB/s」という表記。
この数字はまさしく、「このSDカードの最高速度」を示しています。
最高速度は、
「“条件が整えば”これくらいのスピードが出ます!」という意味で
「いつもこのスピードが出ます!」「このスピードを保証します!」
という意味ではありません。この点に注意しましょう。
インターネット回線の広告によくある
下り“最大” 200Mbps とかと一緒ですね。
正しく買い物をするには、
「最低でもこれくらいはスピード出ます」という
「最低保証速度」というものを確認しましょう。
この数字を確認するには
SDカードに記載されている「マーク」を見る必要があります。
実際に見てみましょう。
注目すべきマーク・数字はコレ!
要点を絞って説明していきます。
(マークの見方について詳しく知りたい方は
SDカードメーカーのHPなどを見てみてください!)
大きな 〇〇GB の数字:保存容量
![](https://www.hi-labo.net/wp-content/uploads/2023/02/5-1024x538.png)
SDカードの保存容量の値です。
上でおすすめした32GBのものを購入する場合は
32GBと記載されたものを選びましょう。
・U字の中に数字(1 or 3) : UHSスピードクラス
![](https://www.hi-labo.net/wp-content/uploads/2023/02/6-1024x538.png)
U字の中に数字が書かれたこのマークは
UHSスピードクラスという規格です。(名前覚えなくてOKです)
このマークは、SDカードのデータ伝達速度の最低保証値のランクを
示しています。
U字の中の数字が1・・・最低10MB/s (1秒間に写真データ約1枚分) を保証
U字の中の数字が3・・・最低30MB/s (1秒間に写真データ約3枚分) を保証
という意味です。
前にお話したように、野球の写真撮影には
30MB/s は欲しいので、U字の中の数字が“3”のSDカードを選びましょう。
・アルファベット“V”の横に小さい数字(10, 30 etc.):ビデオスピードクラス
![](https://www.hi-labo.net/wp-content/uploads/2023/02/7-1024x538.png)
こちらも最低保証速度を示すマークです。
「“ビデオスピード”という名称なので写真には関係なさそう?」
いえ、こちらも伝達速度を表しているものなので
必ずチェックしましょう!
アルファベットのVの字の横に小さな数字、この数字が
最低保証値を表しています。
Vの横の数字が10・・・最低10MB/s (1秒間に写真データ約1枚分) を保証
Vの横の数字が30・・・最低30MB/s (1秒間に写真データ約3枚分) を保証
Vの横の数字が60・・・最低60MB/s (1秒間に写真データ約6枚分) を保証
このような意味になっています。
こちらも野球を撮影するなら30MB/s以上が望ましいので
“V30” のマークがあるものがベストです。
重要なポイントはこの3つです。
この3つをチェックすれば
野球の撮影に適したSDカードを選ぶことができます。
(補足)他のマーク・数字の意味も簡単に紹介
これは気にしなくていいの?」
そんな方に向けて簡単に紹介しておきます。
・○の中に数字( 10, 6 など) :SDスピードクラス
![](https://www.hi-labo.net/wp-content/uploads/2023/02/8-1024x538.png)
このマークも最低保証速度を示すランクなのですが
古いランクなのであまり気にしなくてOKです。
見方はこちら。
○の中の数字が 10 ・・・最低10MB/s (1秒間に写真データ約1枚分) を保証
○の中の数字が 6 ・・・最低 6MB/s (1秒間に写真データ約0.5枚分) を保証
○の中の数字が 4 ・・・最低 4MB/s (1秒間に写真データ約0.3枚分) を保証
このSDスピードクラスは古い指標が故に
スピードのレベルが他よりも低く、
あまり参考にならないマークになります。
なのでこのマークの有無は気にしなくてOKです。
・ローマ数字( I or II or Ⅲ ) : UHSバスインターフェース
![](https://www.hi-labo.net/wp-content/uploads/2023/02/9-1024x538.png)
UHSバスインターフェース…。なんだか難しそうなワードですね。
簡単にいうとSDカードの構造の指標です。
I と Ⅱ、ⅢではSDカードの接点(裏側の金属部分)の構造が違っていて
1よりⅡ、ⅡよりⅢの方が伝達速度は速いです。
ですがこのUHSバスインターフェースという規格は
「最大速度」の指標なのであまり重要ではありません。
Ⅰ ・・・最高速度 104 MB/s
Ⅱ ・・・最高速度 312 MB/s
Ⅲ ・・・最高速度 624 MB/s
という基準で定められているので、参考程度に。
迷ったらこれ!当店おすすめのSDカード
それぞれ大事なポイントをお分かりいただけたかと思います。
「わかったけど、探すのめんどくさいーい!」 という方は、当店からおすすめの
こちらの中から選んでみましょう!
サンディスク エクストリームプラス SDSDXWT-032G-JNJIP
![](https://www.hi-labo.net/wp-content/uploads/2023/02/10.jpg)
上記の最低保証速度の基準も満たしており、安心して使用できる1枚です。
サンディスク エクストリームプロ SDSDXXO-032G-JOJCP
![](https://www.hi-labo.net/wp-content/uploads/2023/02/11.jpg)
SDカード自体に防水性や耐衝撃性を付与したもので
その分お値段は少し上がっています。
個人的にはSDカード単体に防水性があっても
あまり意味がないと思っているのですが、
野球は基本屋外撮影なので、何があるか分からないことを考えると
防水・耐衝撃性機能があっても良いかもしれませんね。
サンディスク エクストリームプラス SDSDXWH-064G-JNJIP
![](https://www.hi-labo.net/wp-content/uploads/2023/02/12.jpg)
実は32GBのSDカードって種類が少ないんです。
64GBの方が種類は多く、かつ
32GB品と値段がほとんど変わらない ということで
64GB品からもご紹介。
1枚目に紹介したものの64GBバージョン。
32GB品(5,470円)と比べ値段の差がそこまで無いので
動画を撮ったりRAW撮影に挑戦するかも?な人は
64GBを買ってしまった方がいいかもしれませんね。
ソニー SF-EシリーズSDカード 64GB
![](https://www.hi-labo.net/wp-content/uploads/2023/02/13.png)
SDカードを開発しています。
W: 70MB/s の記載は、書き込みの最高速度。
もちろんソニーのカメラ以外でも使えます。
価格もお手頃なのでおすすめです。
まとめ
SDカード選びは速度規格のマークの見方が
非常にややこしく、説明が長くなってしまいました。
(最後まで読んでいただき感謝です(泣))
今回のお話をまとめます。
☑︎ カードの容量は 32GB でOK (動画はほとんど撮らない場合)
☑︎ 転送速度は30MB/s以上でOK。この条件を満たす
「V30」、「U3」のマーク付きのものを選ぼう!
今回は野球を撮るなら?というテーマで
SDカードの選び方を解説しました。
スポーツ撮影で素敵な写真を撮るには
“連写”は必須になります。
カメラの連写性能を活かせるSDカードを正しく選んで
素敵な写真を撮れるよう頑張ってください!
ハイライトラボのブログでは
今回のように、映像や撮影機器に関する知識を
発信しております。
今後とも当店の記事が
お役に立てば幸いです。
===================================
お子さまの頑張る姿を写真で残しませんか?★
Highlight LABO.は、スポーツシーンの
写真撮影・映像制作を承っております。
少年スポーツ、部活動などで頑張るお子さまたちの
頑張る姿を、写真という一生の宝物にしてお届けします。
ぜひ1度、当店までご相談ください!
撮影・制作のご依頼から
制作方法のレクチャーまで
丁寧にご対応させていただきます。
ご相談は↓こちらをクリック