こんにちは、ハイライトラボの木村です。
皆さんはカメラレンズのカビ対策、しっかりやっていますか?
レンズのカビ対策について調べてみると、いろんなサイトで解説記事が出てきます。
内容としては、
・カビ防止のために湿度管理が重要!
・防湿庫を買って保管しましょう!
・ドライボックスでもOK!
だいたいこんな内容です。
ここで悩ましいのが「結局どっちがいいの?」という問題。
「住んでいる環境・保管するレンズ本数・使用頻度から最適な判断を!」なんて締めくくられても困っちゃいますよね。もう少しヒントが欲しいところ。
そこで今回は、レンズのカビ対策法のトップ2である「防湿庫保管」と「ドライボックス保管」、どっちを選ぶべきか、その判断基準を考えてみたいと思います。
スポーツフォトグラファー。少年野球の
現場を中心に、子どもたちの“スポーツを
楽しむ姿”を記録する事業を展開中。
当ブログを運営する、スポーツ写真・
映像制作チーム「Highlight LABO.」の代表。
最近の楽しみはカメラ教室の生徒さんと
カメラを語ること。
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カビ防止の効果は一緒?
まずはじめに、それぞれの保管方法のカビ防止効果についてです。
防湿庫とドライボックスのカビ防止効果はほぼ一緒です。
カビの活動は湿度60%以上で活発になると言われています。この湿度を避けて40〜50%の範囲になっていればOKです。
防湿庫の方が高級感があるので、なんとなく防湿庫の方がカビ防止してくれそうな気がしちゃいますよね。でも、そこは変わりません。
私自身、防湿庫はほぼ使用したことはなく、ドライボックス(湿度計付き)を10年近く使っています。
ドライボックスでも適正湿度は十分保てますし、レンズにカビが生えた経験もありません。
最近の防湿庫には、光触媒での防カビ、といったカビ防止機能付きのモデルもあるようですね。
ですが、基本的にはレンズを清潔に保ち、湿度40〜50%の環境下に保管していればカビ対策は十分ですので、覚えておいてください。
判断基準はコスト次第
防湿庫とドライボックスの判断基準は、使っていて「どちらが経済的か」で判断すれば良いです。
ちゃんと使っていればカビを防止する効果はどちらも同じです。
なので、あとは購入するコスト・運用するコスト(電気代・使用する除湿剤)を考えたときに、どっちがお得か、と考えればいいわけですね。
では、実際にどれくらいコストがかかるか見ていきましょう。
どっちが得?計算してみた
防湿庫が1台〇〇円、電気代が◻︎◻︎円、5年使うなら…こんな感じの緻密な計算をしようと思いましたが、必要ありませんでした。(笑)
なぜかというと、ランニングコスト、つまり「防湿庫の電気代」と「ドライボックスの除湿剤の購入費」は年間でみるとほぼ一緒だからです。
簡単な計算をしてみましょう。
まずは防湿庫。
防湿庫の電気代は、機種によりますが相場としては3円/1日と言われています。
なので、防湿庫の年間の電気代は約1,100円になります。
3円 / 1日 × 365日 ≒ 1, 100円 / 1年
一方、ドライボックスの場合。
ドライボックス内の湿気を取る除湿剤。私の経験則になりますが、1個100円の除湿剤(押入れなどに使うやつ)なら1ヶ月間は十分使用できます。
この前提で計算すると、ドライボックスを1年間使用した場合の費用は1,200円。
100 円 / 1ヶ月 × 12ヶ月 ≒ 1, 200円 / 1年
このように、防湿庫もドライボックスも1年間のランニングコストは、ほぼ一緒になります。
なので、防湿庫・ドライボックス、どちらがお得か?という判断は、選ぶ防湿庫・ドライボックスの価格次第ということです。
大きさにもよりますが、レンズ2~3本分のサイズであれば、
ドライボックスは2,000~3,000円。
防湿庫は1.5~2万円。
それぞれの年間コストは一緒。
ということなので、費用で比較するとドライボックスを選択するのが間違いないですね。
「かっこよさ」という防湿庫の魅力
費用面で考えると、ドライボックスが圧倒的に有利であることがわかりました。
ですが、防湿庫にはコスト以外にインテリアとしての魅力があります。
防湿庫にカメラやレンズを保管しておいておくのは、見た目が良くてかっこいいですよね。ここに魅力を感じるなら、コスト関係なく防湿庫を選ぶべきだと思います。
おしゃれでかっこいいと思うものを身近に置くと、気分が良いですし、カメラのモチベーションも上がりますよね。
私もコストを考えてドライボックスを長年愛用してきたのですが、やはり防湿庫を自分の部屋に置きたくて、購入を検討しているところです。
費用はかかりますが、インテリア感覚で防湿庫を導入する、という考え方は大いにアリだと思います。
まとめ
レンズのカビ対策に、「防湿庫」「ドライボックス」、どちらがお得か?というテーマでお話しました。
どちらも防カビの効果、かかる年間コストは一緒なので、「部屋に置きたい方を選ぶ」が判断基準としてベストだと思います!
また、本題であるカビ防止対策には、「レンズを使う」ことが一番のカビ予防になるようです。
使用することでレンズ内の空気が入れ替わり、カビの発生を防止できるようです。
逆に、使わずに長期で保管したままだとカビの発生・成長を進めてしまいます。定期的に使うことも忘れずにやっていきましょう!
定期的に使うことで、写真の技術も向上しますからね。レンズは室内の置物にせず、どんどん外に持ち出しましょう!
ではでは♪